トウキョウトガリネズミが棲む嶮暮帰島の話 津波がウミネコのコロニーをもたらした

津波が嶮暮帰島を襲った3ヶ月後には、津波に襲われた場所にウミネコのコロニーができました。3年前ほどから嶮暮帰島の台地上部の北側には、ウミネコのコロニーが形成されてきていました。オジロワシが、ウミネコのコロニーに突っ込んで捕食しているところを見たこともあります。

そのコロニーが、突然海岸に移動してきました。トガリネズミの調査のためにテントを張りたいと思っても、そのような場所もほとんどなく、隙間を見つけて無理やりにテントを張りました。2011年の6月の調査はウミネコの子育ての邪魔にならないように、営巣していない場所で行ったので、1頭も捕獲できませんでした。あれだけ密集していたら、トウキョウトガリネズミも近づかないのではと思いました。こちらは、何もしないでじっとしていても、睨まれ続けて、隙あらば糞爆弾を投下してくるというように、常に威嚇され続けられました。友好的な関係を気づきたいと思っても許してくれませんでした。

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