季節はずれの換毛の結末

 

今日は、季節外れの換毛の結果報告です。

2月の3週目から始まった季節外れの換毛ですが、約3週間後に死亡してしまいましたので、上記の写真の状態が最後になりました。換毛は胴の1/3位のところでまでしか進みませんでした。過去の観察事例では、3週間もすると首近くまで換毛していることがほとんどでしたので、とても換毛スピードが遅い例です。そもそも、この時期に換毛すること自体初めてですので、多分体調の異常だったような気がします。

この個体は、8月30日の4:00に捕獲された個体で、捕獲時1.6g、最高体重2.4g、死亡時1.86gで、大体1.8~1.9gを維持していました。捕獲時期から、越冬個体の可能性が高いと考えていましたが、捕獲時の体重が軽いこともあり、早めに親離れした当産個体もあるかもしれないと淡い期待をしながら、飼育していました。

しかし、通常なら10月下旬から1ヶ月ほどで換毛が行われるのですが。全くそのような状況が見えませんでしたので、不思議に思っていました。2月の下旬から換毛を始めるということがとても異常だと思いましたが、飼育小屋の飼育状況が何らかの影響を与えているのかもと考えましたが、よくわかりません。

死亡する3日前から、餌替えに行っても、なかなか出てこないようになってきていましたので、変だと思っていました。実は、寿命だったのかもしれません。初めての事例でしたので、今年の秋に、換毛についてもう一度注意深く観察してみたいと考えています。

いずれにしても、死亡してしまったのが残念です。

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