たまにはオオアシトガリネズミのはなし 

トウキョウトガリネズミだけではなく、オオアシトガリネズミも飼育しています。オオアシトガリネズミを飼育する目的は、トウキョウトガリネズミを知るための鍵を握っているからです。

その主な理由は、以下のようなものです。

1)オオアシトガリネズミは全道に広く生息していますが、トウキョウトガリネズミは、局部的にしか生息が確認されていないこと

2)トウキョウトガリネズミを捕獲している場所では、必ずオオアシトガリネズミも捕獲していること

3)私がトウキョウトガリネズミを恒常的に捕獲できるようになるまで、オオアシトガリネズミが体が大きく優勢だから個体数が多いが、トウキョウトガリネズミは体が小さいため劣勢なので個体数が少ないという解釈が当然とされていたから

トウキョウトガリネズミとオオアシトガリネズミが、同じ場所で捕獲されたことが、これまで定説とされてきたことを覆すことだけではなく、オオアシトガリネズミ自体も良く理解していなかったことも証明した形になりました。

このHPのサブタイトルに「新しい視点から」と入れているのは、トウキョウトガリネズミのこれまでのイメージや希少としてしまったのは、定説を鵜呑みにして疑わなかったということから作り出された虚像だったことの反省から来ています。

オオアシトガリネズミを知ることは、トウキョウトガリネズミを知ることでもあり、他の生物を知るヒントにもなりますので、これからはこれについても紹介したと思います。

まずは、オオアシトガリネズミ寝姿を見てください。夏の暑い時です。普段は草を丸めた巣の中で寝ていますが、撮影時は暑かったですので、草を丸めるのやめた感じの巣で寝ていました。それでも暑かったのか飼育ケースの隅でなんとも緩い感じて寝ています。最初は死んでいるのかと思ったくらいです。

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