トウキョウトガリネズミのあくび

現在行っている北大博物館の「北海道のトガリネズミ」の展示では、12時から13時かけて餌やりなどの世話を行うので、この時間帯は比較的簡単にトウキョウトガリネズミを含む4種の姿を見ることができます。

その時に見られるのは、餌を食べたり、糞をしたり、ケースの中を移動したりする行動になります。常に見られていることもあり、ゆったりとした姿を見せることはありません。常にせわしく動いているという印象を受けると思います。しかし、飼育をしていると、実は意外とリラックスしたゆったりとした行動も見られることがあります。その一つに目覚めた直後あくびがあげられます。こんなに口が開くのかということと、歯茎まで見られるので少し驚きます。通常、餌を食べている行動を見ても、歯や歯茎まで見えることはありません。トガリネズミの歯の先が赤いという特徴を生きたまま確認できる希な場面です。

常時飼育している私でも、あくびをする場面をそうそう見られる訳でもありませんし、写真や映像が撮れるような場所やタイミングであくびをしてくれることもなかなかありません。偶然、最近撮れたアップの映像が以下の2つです。皆さんが見ていないところでこんな行動もしています。